産後の肩こり 秘密のエクササイズ2
【整体院 希心】の院長の 久保です。
堺市で「腰痛」や「肩こり・頭痛」、「産後のケア」を中心に個室での予約制の治療をしています。体の不調で悩む方へ、役立つような話をしていきたいと思います。
急に暖かくなったり、寒くなったり体調はいかがでしょうか?
ちらほらと雪のニュースも流れてきたり、いよいよ冬ですね。
冬と言えば「乾燥」、乾燥と言えば「インフルエンザ」!
ということで、家族で予防接種に行ってきました。
とはいえ、体には本来免疫のバリアがあります。不摂生をしていては、そのバリアも失われてしまいます。
きちんとした食事と、十分な睡眠を!規則正しい生活を心がけたいものですね。
さて、本題に入ります。
前回、肩こりの3つのパターンの話をしましたね?
今日はそのうちの【肩が前からあげずらい】肩こりの方向けにお話をしていきます。
万歳をしてみてください。
出来れば姿見があると良いですが、その場合は鏡に対して横を向いてください。
まっすぐ腕を前に上げていきます。
痛みがある方は、無理をしないで下さいね。
行き止まりまでいったところで、鏡を見てください。
耳の真横くらいまで上がっていますか?柔らかい人なら、頭の後ろくらいまでいっているかもしれませんね。
さて、耳よりも前で止まってしまう方へ。
「あなたは、肩こりですか?」と聞かれても、自覚症状のない人もいるかもしれません。
また、五十肩のように痛みを伴ったり、整形外科的な理由で上がらない方もいるかもしれません。
今日は、「肩こり」のお話ですので、自覚症状がある方に向けてのお話です。
前からあげて、耳よりも前で止まってしまう方の状態を「挙上制限」といいます。
特に産後の肩こりのかたで挙上制限がかかる方には、ちゃんと理由があります。
それは、赤ちゃんを抱っこするからです。
赤ちゃんを最初に抱っこするとき皆様はどんな抱き方をしますか?
横抱きですね?
このとき、赤ちゃんの頭はどちらかの手で支えることになります。
そして、赤ちゃんの体で一番大事な部分、頭をしっかりと固定します。
なれない人が赤ちゃんを抱っこする場合にすぐ疲れてしまうのは、この時に無駄に力が入るからなんですね。
そして、生まれたばっかりの赤ちゃんを抱くママも、なれていない人なのです。
この時に力が入る場所で、私が治療で良く触る場所があります。
「手の親指」と「肘の筋肉」です。
正確な筋肉の名前としては「母指球筋群」と「腕橈骨筋」になります。
母指球筋群は手のひらの親指の付け根にあるふっくらとした場所です。
腕橈骨筋はやかんを持ったときに、ぷくっとふくれる腕の筋肉になります。
五十肩の治療でもそうですが、肩に挙上制限がある方の多くがこの部分にトラブルを抱えています。
そして、残念なことにその場所を一生懸命マッサージしてもらっても、電気を当ててもすぐ元に戻ってしまいます。
治療する場合は、抱っこすることで傾いてしまった姿勢から評価し、全身的に見ていかなければ治りません。
とはいっても、治療しても普段からのケアをしていただかないともどりやすくなります。
そこで、いつでもどこでも人の目を気にせずに出来る簡単なセルフケアをご紹介します。
これは、上がりにくい方だけでなく両方やってもらうと効果的です。
それはどんな方法かというと・・・
手の【親指】と【人差指】の爪の根元を刺激するという方法です。
まずは、どちらでも良いので、親指の爪の根元を橫から挟んでみましょう。
指のマッサージ編ではなした方法ですね。
そして、深呼吸をゆったりとしながら刺激していきます。
次に、胸の方から先ほどいった【腕橈骨筋】と【母指球筋】を通るようにすうーっとさすってみてください。
軽く5回くらいで良いでしょう。
次に、【人差指】の爪の根元も同じようにしていきます。
同じ部分でかまいませんので、また胸から指まで触ってみてください。
終わりましたか?
それでは、もう一度鏡の前に立って、万歳をしてみて下さい。
横から見て、腕の位置はどうでしょうか?
さっきよりも上がりやすくなったかたは、腕の使いすぎが原因かもしれませんね。
そして、この部分は若い人が多くトラブルを抱えています。
原因は「スマートフォン」です。
画面に入力する際などに、親指をよく使います。
首の痛みや肩こりが親指の治療で解消する方もいるくらいです。
そして、産後ママは家にいる時間も多く、情報収集をもっぱらスマートフォンにたよります。
より、リスクが高くなってしまうので、気をつけましょう。
それでは、皆様が育児を楽しんで出来ますように!
院長