その不調 内臓から? その5
【整体院 希心】の院長の 久保です。
堺市で「腰痛」や「肩こり・頭痛」、「産後のケア」を中心に個室での予約制の治療をしています。体の不調で悩む方へ、役立つような話をしていきたいと思います。
鳴り止まない感染者の速報にびくびくしつつ今日も記事を書いていきたいと思います。
近いところに感染者が出たとしても、私たちが出来ることは変わりません。
「密閉空間」「他人と接近すること」「多くの人のいるところ」
クラスターが発生する場所などになるべくいかないことですかね。
日本での死者が少ないせいか、かかったらしょうがない・・・みたいな考えの人もいるかもしれません。
でも、特効薬がない以上楽観は出来ないと私は考えています。
熱を毎日測るなど、自分の体調の変化にも敏感になるべきですね。
患者様にも、最近の体調のことを来たり施術中にマスクをしてもらったりと色々対策はしています。
それでも十分ではないでしょうが限られた自分に出来ることをしていくつもりでいます。
さて、本題に。
今日は肝臓にまつわる話の中で「解毒」に注目していきます。
腰痛や首や肩の痛みが慢性化する人なかでも、なかなか改善しない人がいます。
問診をしていて気付くのですが、多くの人が持病を抱えていたりするのです。
たとえば、高血圧・高脂血症・糖尿・リウマチ・・・
特に症状が重い人や長年患っている方には、毎日の習慣があります。
それは「薬を飲む」ことです。
もちろん、体の状態に合わせて処方されているので薬を飲むことが悪いといっているわけではありません。
ただ、薬は漢方と違って副作用というものがあります。
複数の持病を抱えていくと、薬の種類も増えていきます。
少しきつい薬を飲むときは、飲み合わせも考えたり、副作用を抑えるためにもう1種類・・・
なんで肝臓でこの話かというと、肝臓の解毒の働きに関係するからです。
私たちの体の中には、体にとって必要なものと必要ないものが共存しています。
ご飯を食べると、分解していく中でアンモニアが生じます。
筋肉を使うと乳酸がたまります。
だからといって、もうダメか?というとそうではないですよね。
体内に取り込まれたものは、必要なものは取り入れ、害のあるものは無害なものに形を変えて体を巡ります。
そして、小便・大便などで体の外に出されます。
このとき、解毒というのは体の中で肝臓しか出来ません。
ということは、肝臓に負担が集中するということなのです。
とくに、服薬する量が多い人や強い薬を飲んでいる人にはある特徴があります。
仰向けに寝てもらったときに、右の肋骨が全体的に盛り上がっています。
肝臓に働きが集中するということは、たくさんの血液が集中します。
イメージとしては満タンになったバケツですね。
これをこぼさないように持とうと思うと、どうですか?
重さを支える、刺激しないように安定させる、などすぐに疲れてくるのではないでしょうか?
肝臓を支える組織も同じです。知らない間に周りの組織が硬くなりそれが広がっていく・・・
まるでぱんぱんになった肝臓に押し広げられるように、右の肋骨が盛り上がってくるのです。
肋骨は、呼吸や衝撃に耐えるために縮んだり膨らんだりすることが出来ます。
逆に言うと、肝臓の負担を取り除けば、肝臓を支える組織が正常に戻れば、肋骨も元に戻るということです。
実際、肝臓を意識した施術をさせていただくと早い人で1回で、少なくとも3回目くらいには戻る印象です。
もし、服薬などで肝臓に負担を感じる方は、仰向けになって触ってみてはいかがでしょうか?
高さに違いはなくても、おさえてみて「あれ?少し硬いかな?」と、思った方。
肝臓からのSOSかもしれません。
特に、上半身の姿勢が悪い人は内臓の位置も乱れて働きが悪くなっている印象です。逆もしかり。
内臓の負担が増えると、そこから姿勢が崩れてくる・・・
当院では、内臓を意識した施術をする際に姿勢の改善も併せてしています。
あと、解毒には東洋医学で特効穴と言われるツボがあります。
それは「ちくひん」と呼ばれています。
場所でいうとふくらはぎの内側を下から触って膨らみ始める所。
二日酔いで気持ち悪い・・・そんなときにここを刺激すると嘘みたいにすっきりすることがあります。
肝臓の解毒の負担が多い方の症状としては、腰痛や首痛などがあります。
とくに、肝臓は重いので体が右に傾いたり、上半身が左右に捻れたりしている場合があります。
肝臓を調整すると、こういった見た目の症状も改善することが多いですね。
次回は循環のお話をしようかと思っています。 院長