番外編 ぎっくり腰2
【整体院 希心】の院長の 久保です。
堺市で「腰痛」や「肩こり・頭痛」、「産後のケア」を中心に個室での予約制の治療をしています。体の不調で悩む方へ、役立つような話をしていきたいと思います。
前回の続きです。
一度改善したように思えたぎっくり腰。
その日のうちに再発したと思ったら、別の症状になっていました。
前回は、筋骨格では反応がないため内臓の反応を見たところ、【胃】の反応。
施術後、劇的に腰が動くようになり、施術を終えていました。
3日の来院では腰の痛みはあるものの、前回と違う症状。
特に、下半身のだるさと、腰の抜けるような痛みを訴えられていました。
寝転んだ状態からの動作、起き上がり。
屈んで引き出しを開けるような動作での、腰が抜けそうな痛み。
前回の【胃】の反応。
これらを考えて、再び検査です。
腰が抜けそうになる痛みの場合、私は骨盤を支える力の弱体を疑います。
特に、腹部の手術を受けた事のある場合はなおさらです。
今回反応したのは、【膝裏】と【恥骨】と【そけい部】でした。
膝裏のゴリゴリしたところは、内側なら骨盤の中、外側なら骨盤の後ろ側に連結しています。
骨盤の歪みや痛みを見るのに私は必ず恥骨を使います。
そけい部には、大腿部と腰部を繋ぐ筋肉が通ります。
施術はまず、【恥骨】周辺の痛みを取り除きました。
そこから【そけい部】の筋肉がこすれ合う部分のリリース。
やはりというか、手術で触った部分に関連した場所に強く反応が出ています。
この時点で起き上がりはスムーズに、ベッドの乗り降りも不安無く出来ていました。
立ったときに足が挙がらず、お尻の部分に違和感がとおっしゃっていたので
太ももの裏側の筋肉の硬さをリリースし、最後に骨盤を締めて安定させました。
今のところ、再発してはいないようです。
今回の結果を踏まえての考察をしてみます。
手術後に体が弱っていたが、普段の動くことが減ったため、あまり気付かずに過ごしていた。
内臓に関連した痛みが大きかったため、改善したと思った。(私の落ち度ですね・・・)
原因は大きく2つに分けられたが、今回のように時間差で隠れた痛みが出現する事がある。
といったところでしょうか。
来院される患者様の多くは、いったん症状が改善すると多少の戻りはあるものの
日常生活で不安無く過ごされていました。
それ故の、自分の油断といいましょうか。
今回の施術結果と経験を糧にして、皆様の痛みを少しでも取り除けるように
これからも努力していきたいと思います。
少しでも体に痛みや悩みがあるのなら、お声をかけて頂ければと思います。
今回は、反省をかねて記事を書かせて頂きました。
こんなこともあるもんだなーと、思って頂けると嬉しいです。
院長